老犬の飼い方と介護

犬にも老化現象があります

長い間愛犬を暮らしていると家族の一部になり、深い愛情で結ばれていることでしょう。そんな愛犬がこの世から去ってしまうことなんかは想像もつかないんじゃないでしょうか。

ただ人間にも老化現象があるように、犬も年齢を重ねれば老いていきます。また愛犬の末永い健康を願うでしょうが、老いていくにつれ病気になったりするかもしれません。

人間の世界でも医療の発達に伴い寿命が延びていますが、犬の寿命も同じように延びてきています。ただ、犬の1年はドッグイヤーと呼ばれるように、人間の1年とは異なりますので人間のように長くは生きれません。

犬の1年は人間の約4倍もの速さで過ぎ去っていきます。このことを頭になければ、犬はまだ若いんだと勘違いすることもありえるでしょうし、老化のサインも見逃してしまうかもしれません。

犬の老化現象はどんなもの

写真 犬も年齢を重ねると人間同様、視覚・聴覚などの衰えや筋力低下、関節のトラブルなどの老化現象が起こります。

高齢になると免疫力がどうしても低下していきます。免疫力が低下する結果、病気にかかりやすくなったりします。

また、今では犬を家族のように扱うため、いきおいかわいいものですから、食べ物もたっぷりと与えたりするようになってきました。

その結果肥満の問題もあります。犬が若い頃はたっぷりと動きますから問題はなかっても、歳をとって運動量が落ちて肥満が問題になる場合もあります。

写真 犬の高齢化に伴い、視覚や聴覚の衰えは深刻なことですが、最近では以前は犬には見られなかった歯のトラブルも起こってきています。

これは昔と異なりドッグフードがずいぶんと改良された結果、犬の歯にも悪影響が及び、歯周病などに罹る犬が増えてきています。

また、目に見える変化に気をつけるだけでなく、目に見えない老化もあります。目に見えない老化、例えば消化器系の老化などです。

消化器系の老化は、たくさんの栄養を吸収することができなくなり、犬の老化をさらに加速してしまいますので、注意が必要でしょう。